母が亡くなったあと、遺品整理をしていて気づいたことがあります。
「人は、使わないものほど大切にしまい込んでしまう」ということでした。
日頃から「捨てるのはもったいない」「まだまだ使える」といって、なかなか捨てようとしませんでした。
ものを大切にする心は素晴らしいと思いますが、不要なものを捨てないと、いつまで経っても溜まる一方です。
遺品整理をしている中で特に多かったのが、
未開封の下着、茶封筒に入った紙幣、大量に溜まったタオル、そして着物です。
未開封のまま残されていた下着
結構買い溜めていたようです。というのも、50代に胃潰瘍の手術の後、子宮筋腫のため、子宮の摘出手術を受けたのですが、その下にある腸が影響を受けて、あわや腸閉塞になりかけたこともありました。一時期は、何度も救急車に運ばれ、入院をくりかえていました。
そのためか、「また入院するかもしれない」という気持ちが強く、「もし入院することになったら」と多めに下着を準備していたのかもしれません。
晩年は入退院を繰り返していたのが嘘のように健康でしたが、81歳の誕生日を迎えて2日後に亡くなりました。
下着といっても、いわゆる「ババシャツ」と私たちが呼んでいるもので、キルティング加工のあるものが多かったです。
母の年齢に近い知人女性がちょうど市住に住んでいて、同じ階の高齢者の方々を見守る役を受け持っていました。そして、独居老人の方々とも懇意にされていたので、その方経由で高齢者の方々で「欲しい」と言われる方に譲渡してもらうように頼みました。おかげで、下着は必要な方々に引き取っていただけてよかったです。
必要以上に備えてしまうのは、不安の裏返しなのかもしれません。
あちこちから出てきた茶封筒のお金
元々「へそくり」を隠していたようですが、晩年は認知症の初期症状が出て、どこに置いたかもわからない状態でした。布団を収納している中の奥深くやT Vの裏側、タンスの奥隅など、いろんなところに隠してあって、遺品整理を行なって次々に出てきました。集めたら十数万円ほどありました。
これは、家計の予備費として貯金しました。
「いざという時のために」と思っていたお金も、場所が分からなくなってしまえば意味がありません。
使われずに溜まっていたタオル
昔は銀行や商店などからタオルを粗品としていただくことが多かったり、お祝いの内祝いとしていただくことが多いタオルでしたが、使われずに溜まる一方だったようです。
長年保管していてシミが入っているものは掃除用に使い、内祝い用としてのデザインが綺麗なタオルなどは兄弟や親戚に持って帰ってもらいました。
それでかなり減らすことができました。

断捨離をおこなって、
使わないまま取っておくより、「使ってこそ意味がある」と感じました。
どうしていいか迷う着物
これが一番厄介でして、着物を全く着ない私としてはどうしたものかと考えています。
幸い、義妹が着付けを行なっているので、一度見てもらって、業者に買取してもらえそうなのは業者にだし、
それ以外は無料で引き取ってもらえるところがあるので持っていこうかなと思います。

他にもまだたくさんありますが、合間を見て断捨離や整理を行なっていくうちに数はかなり減らせました。
遺品整理をしていて感じたのは、
「もったいない」と思って残していたものほど、最後は誰かの手を借りて整理されるということでした。
だからこそ、元気なうちに少しずつ手放していくことが、
自分のためでもあり、残される人のためでもあるのだと思います。
私自身も、これからは「使うものだけを持つ暮らし」を意識していきたいと思います。


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